絵は黙せる詩、詩は語る絵
Ut pictura poesis
「ウト・ピクトゥラ・ポエシス」(Ut pictura poesis)という言葉がある。これは「詩は絵のごとく」と訳され、詩と絵との親密性を示す言葉として古くから使われてきた。ホラティウスという古代ローマの詩人が『詩論』という著作の中で使った用語であり、詩と絵がその表現の差異を超えて相互に類似性をもっていること。
ホラティウスと同時代のギリシアの哲学者プルタルコスによれば、紀元前6~5世紀に活躍したシモニデスもまた、同様に詩と絵の類似性について「絵は黙せる詩、詩は語る絵」という言葉を残しているらしい。